なかなか漫画を買うことはないのですが、ネット記事を見て思わず買ってしまったのが
高校1年生になって髪を染めたたかしはどちらかというとチャラけて何かに本気になることが何かカッコ悪いと感じるようなタイプだった。必ず入らなければいけない部活のレクリエーションをボーっと眺めているとその最後に移動の途中でぶつかった声の小さい眼鏡の暗い奴が黙々とテレキャスターを下げながら演奏の準備をし始めた。そこでまたぼそりと曲名を呟いて弾いたのが・・
一見暗い奴が必死に叫んで歌っている。
歌詞で何を言っているのかは聞き取れない。
周りは「何だあれ、キモ・・」とか言っている。
しかし、それはたかしに「刺さった」のだった。
こうしてリア充と根暗バンド部員が出会って「好きなことを表現する自由と挑戦」が描かれていくと言った感じのお話です。
何よりこのセレクションですよ!
この時代にナンバーガール!
解散したのなんて15年以上前なのに、まさか漫画でナンバーガールを弾く高校生に出会えるとは!
しかもナンバーガールはアキラ(根暗眼鏡)の一番好きなバンドとして描かれており、アキラがこと細かくナンバーガールの魅力を語っているシーンはなかなか気持ち悪い。
他にも実名のバンドがセリフの中に垣間見えます。
イースタンユース、ピロウズ、Grapevine, amazarashi・・とオルタナ系バンドを中心にはっぴぃえんどのジャケ写らしい1枚を片手にしているシーンも。他には初音ミクの曲もピックアップされて、物語の方向に大きく影響しています。
個人的には中高ずっと聞いていたナンバーガールとこんな形で再開できるのは喜ばしく、卑屈なアキラがたかしに出会えたのが当時の自分に重なって何だか暖かいというか、良い意味で羨ましく、輝いて見えました。
あー、若いっていいね!
もっと若いうちにバンドやってみたかったなー・・