himajinfurafura

ヨーヨーに音楽に映画にゲーム。ふらふら楽しく生きていたい。それだけ。

日本で一番悪い奴ら

実写とかアニメとか関係なしに映像を眺めていると気が紛れるものです。

個人的にはSF、幻想的な内容はアニメの方がよく表現できると思うし、リアリティを追求したものは実写に限ると思います。

現実にどれだけ則しているかは知りませんが、実写で見るのは刑事ものが多いですね。

この前に書いたBORDERも刑事ものだし。

で、世の中10連休な中、4連休な私が何となく観ている中でちょっと良かったと思えた刑事ものを書いてみようかなと。

2016年の日本映画。

物語は主人公の諸星が柔道の腕を買われて北海道警察から誘いを受け、警官になるところから始まります。

「何人犯人をあげるか」がステータスである部署内で先輩のお茶を汲んだり、調書に真面目に向かいあったりとうだつの上がらない諸星。

彼は部署内のエース村井に促され、検挙数を上げる為にやくざとのつながりを持ち、道を少しずつ踏み外していく・・

 

実際にあった事件を元に描かれている作品なこともあってか、シンプルなネーミング、シンプルなポスターに反して内容は濃厚な印象でした。

そもそも尺が136分と長い。

しかしながら無駄な描写やアクションで尺が妙に引き延ばされている印象はなく、「市民の安全を第一に・・」と言っていた主人公の警官としての道が大きく変わっていく様が細かく描かれています。

ただただ没落していくだけでなく、裏稼業で得た栄華の中で諸星とヤクザに内通したスパイ達との友情も垣間見え、ひどく暗い話になりがちな内容を適度な明るさを維持しているのも好印象でした。

刑事ものと言いましたが、刑事ものと言うよりヤクザものです。

性的描写あり。ライトな刑事ものに飽きたりしているならお勧めです。