時間がとにかくない昨今。
夜どうにも眠れなくて、暗がりの中で短めなものを探していて目に入ったのがこれでした。
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2018年放映、70分。俳優の斎藤工が監督していると知ったのは作品を見終わった時でした。
子供の時に借金を残して失踪した父親に13年ぶりに再会。久々に会った父は病を患い、残された時間はわずかでした。そんな父も亡くなり、葬式が開かれるのですが、同日に同姓で別の葬式が行われており、そこに行くはずの人がことごとく間違えて香典を持ってくる。といったややコミカルなシーンから始まりました。
お笑い芸人も多数出演しており、コメディタッチな部分もなくはないのですが、メインとしては消息を絶っていた父の13年間の切れ端を葬式の参列者が一人ずつ語り、その人柄や彼の家族への気持ちが描かれています。
この様に書くとその参列者とのエピソード一つ一つが映像化されている様な印象を持つかもしれませんが、そこは映像がありません。イメージの伝わりやすさという点では劣るかもしれませんが、参列者の語る姿だけの映像が、語られているリアリティさを感じました。
過去の映像という点ではあくまで父の次男である主人公の目線での記憶のみが映し出され、作品の視点が一人の人が見た感覚として描かれています。
率直なことを言うとインパクトとしては薄いです。だけどすごく余韻が残るんですよね。エンディングの「家族の風景」の影響は強いと思います。
改めて生きることって何だろう。家族って何だろうって思っちゃいました。
私も人に優しく生きれればなぁ。