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煙突構造PCケース SST-FT03回顧録

このブログのタイトルでは暇人と名乗ってみたものの、それは願望であって悲しむ暇すら。。って感じの今日この頃。

でもまぁ、色々疲れたので息抜きがてら昔の楽しかった話をしたいと思う。

 

この話をしようと思ったのは、家のスペース確保目的で古い自作PCをバラして売却しようと重い腰をあげたのがきっかけなんだけど。。

今はどうだろう?昨今はPC離れなんて話もあるし、仮想通貨が流行りだした頃からグラフィックボードもやたら高くなった気がするし、手が出しにくかったりするのかな。

 

私がこのジャンルにハマったのはもうかれこれ10年位前。

「PCは自作で組み立てた方が安い!組み立てるのはプラモより簡単!」

なんて言葉に惹かれてしまい色々調べてみるとどうパーツを合わせるかとか、自分に合ったスペックは何だろうとか、カスタマイズ性もちょうどいいバランスで楽しくてね。

PC組み立てるイメージで時間がだいぶ潰せた(潰された)もんです。

 

色んなスペックの中、私が特に気になったのはケース内のエアフローでした。

当時はノートパソコンしか使ってなくて、すぐ熱くなってたんですよね。だから「熱問題はでかいな」ってイメージが今思ってみれば強かったのかもしれません。

そこで私が行きついたのがこのSilver Stone社のSST-FT03です!

当時も語れなかった魅力を今日は思う存分書いていきたい。

 

唐突ですが、まずデスクトップPCをイメージしていただきたい。

モニタが正面、手前にキーボードと右の手元にはマウスがあるだろうか。

マウスの奥にあるであろう縦長の箱がPC本体であり、その外殻がケースな訳である。

さらに視界を広げて頂いて、そのパソコンはどこにあるだろうか?

モニタやPC本体のすぐ後ろは壁ではないだろうか?

 

自作PCのケースも大まかな構造は大体このイメージされたPC本体と変わらない。

エアフローでいうと、前面から吸気し、後面で排気される構造になっている。

上面にも排気される機種も多いようだが、要するに後面にしか排気されないケースであれば、後面を壁につけると熱の逃げ場がなくなってしまうのである。

ただでさえこのタイプは奥行きが長く、部屋の広さに余裕がなければ裏面を壁につけない選択肢は少ないのではないだろうか。PCの向きを変えればエアフローは解決されるかもしれないが、記録媒体の出し入れは不便になるだろうし、個人的には正面が見えてないのは落ち着かない。

改めてこのSST-FT03を見ていただきたい。

といってもこの面しか撮ってないのでわからないと思うが、このケースは4面ともにこの金属製の板が張り付けられたような形になっている。(左面のみ一部通気口がある)

「先の話と違うではないか」と思っていただけたら幸いだ。

このPCケースは従来のPCケースと異なり、下から吸気し、上に排気するエアフローになっているのだ。

上記写真は先が前面、後が左面からの画像だが、厳密にいうと底面と通気口のある左側面からマザーボード方向に斜め下から吹き上げられる。

更に上にあるファンで熱は吸い出され、目に見えない風の流れが実線で綺麗にイメージできたところに大いにほれ込んだわけである。

ただ煙突構造なんて言われたりもしていたが、煙突(スタック)効果は発生しないらしい。しかしファンでそれが補われていると私は考えている。

 

先の画像が上面と話したように、画像では外してしまっているが、マザーボードのバックパネルが上面に向くようになっている。

ここが実は弱いポイントと思っていて、それは接続端子にほこりがたまりやすいという点にあるが、この問題はさほど大きくはない。

私は防塵フィルターを上面のパネルに貼ってみて対策してみた。

工夫して工作してみるのも楽しいものだし、効果も実感できた。

端子に関しては下記のようなキャップも用いてより万全に対策できたと思う。

 

バックパネルが上を向くデメリットをお話ししたが、個人的にメリットと考えるポイントもある。それはグラフィックボードなど拡張ボードを使う際だ。

従来ケースのマザーボードの方向では拡張ボードは地面に対して平行になる。

まず軽いものであればたわむことはないと思うが、ファンが3基もついているようなグラフィックボードはどうだろうか?

拡張スロットの固定だけで大丈夫なのだろうか?

PCIポートの差し込み方向も考えると端子が折れる方向に力が働いていないだろうか?

 

拡張スロットが上面であればそれらの不安も解消されるのだ。

さらに言うとボードが縦になることでほこりもたまりにくいと考えられるし、ボードを使うならこれはかなり理にかなっていたのではないだろうか。


エアフローの話から外れると、このケースのメリットとして光学ドライブが取り組めたところも自分としては大きい。なんだかんだで光学ドライブは使うものだと思う。

欲を言うとこれがドロワ式だったら最高だったななんてことも思う。

 

思い起こせばやはり良いケースだ。

サイズ比較の画像を消してしまったが、これがさらに小さくなったFT03-MINIも良い。

というか、前のメインはこっちだった。

しかしながら、自作PCにほれ込んだのはFT03のおかげに他ならない。

 

このタイプは今も少なく、手放すのは実に惜しい。

見積もりをお願いしてみたところ、買取はできないようだ。

これはいっそのこと、もう少し手元に置いておくべきだろうか。。

 

現行品ではこのLD03がその系譜のようだが、どうだろうか。。

これは楽しめる悩みである。