himajinfurafura

ヨーヨーに音楽に映画にゲーム。ふらふら楽しく生きていたい。それだけ。

UPLOAD season1

 最近ちょっと現実逃避が強くてドラマ見過ぎかも…

そのせいか、面白いと感じる作品も少なくなってきました。ホントに見過ぎかも…

そんな中、目を引いたのがこれ。

アップロードへようこそ

アップロードへようこそ

  • メディア: Prime Video
 

2020年5月にamazonオリジナルドラマとして公開された作品です。

珍しく記載時としては最新の作品ですな。

「~デジタルなあの世へようこそ~」という副題が気になり、一話が30分ということもあって、あっという間に観てしまいました(笑)

 

 死後の世界がデジタルで創造され、死の直前に「個人」のデータをアップロードすることで、デジタルの世界で半永久的に存在できるようになった近未来をイメージさせる世界のお話。 

 アプリ開発者である主人公のネイサンはある日、車の自動運転が制御できなくなり、交通事故にあってしまいます。病院に運ばれ、見込みのない手術をするか、アップロードをするかを迫られ、彼女の推しもあって、アップロードすることを了承してしまいます。

 ネイサンがアップロードされた世界は最高ランクの自然豊かに形成された世界でした。ただそこにいる為にはお金が必要です。出資は裕福な家系の彼女がしてくれているものの、ネイサンの意思に関わらず、彼女に所有された着せ替え人形のようにされてしまうことも。

 アップロードされた人間にはカスタマーサービスの「天使」がつくのですが、「天使」が個人としてアップロードされた人に接触することを禁じられているのに関わらず、「天使」の一人であるノラは個人としてネイサンに接してしまいます。

 ネイサンは元々の彼女とは精神的なつながりが弱かったこともあり、ネイサンとノラは互いに徐々に惹かれ合うのですが、ネイサンの事故の真相や失くした記憶が徐々に明らかになることで物語は大きな展開を魅せていきます。

 

 何より世界観が面白く、自身の葬式に出席してスピーチするなんて描写は今まで思ったこともありませんでした。浮く車とか手をかざすと現れるモニターとかはもっと先の未来なイメージですが、一時期ニュースでも見かけた車の自動運転、徐々に身近になりつつあるVRも作中に出ており、「遠くない近未来」を強く感じさせます。またアップロードされた世界でのスポンサー広告、人の間で交わされる評価=「星」の付け合い、最低ランクの世界では2Gbの使用制限があるなど、今のネット社会を思わせる描写も秀逸です。

 ただこの世界観は主に「さわり」で作品が最も問うているのはやはり生きている人間とアップロードされた人間との関係性の考察なのでしょう。死んだはずの人間と話をすることができる。しかもそこで時が止まったように半永久的に存在することもできてしまう。まさに現代の死生観が崩された世界です。

 登場人物には幼くして死んでしまったが故に子供の姿のまま7年もその世界にいる者や「天使」のノラを娘に持ち、病気を患いながらも本当の天国を信じてアップロードを断り続ける父などもいて、人によって創られた死後の世界の存在価値を考えさせられます。

 物語はまだ途中でシーズン2が作られる予定のようですが、どのように話が終着するのか楽しみですね。

 

 緊急事態宣言も解除されたところで世の中の仕事も少しずつ元に戻って行きそうですが、再燃するのかどうなのか。何にしても状況が早いところ安定してほしいですね。そして私はもっと暇が欲しい(笑)