himajinfurafura

ヨーヨーに音楽に映画にゲーム。ふらふら楽しく生きていたい。それだけ。

Humans

昨今はまた映像作品ばかり見るようになってしまっている。。

ここらでまた一度、発信的なこともしとかないと、と思い書いております。

でも無理にひねり出してるわけではなく、最近はちょっと書いておきたいのに当たる風が吹いている気がする。

 

今回オススメしたいのはHumans

2015-2018年の間に3シリーズ放映されたイギリスのドラマです。

原作はスウェーデンのドラマらしいですが、そっちはカバーしきれてないので、ご容赦を。

 

<概要>

 人とほぼ見分けがつかない外見でありながら、感情や自身の意思を有さないロボット「シンス」が至る所に普及した世界。イギリスのある一家の主人が1体のシンスを購入したところから始まります。3人の子供がいるその家庭の母は仕事に忙しく、母はシンスの購入には元々反対で、自分より的確に家での役割をこなすシンスに劣等感を抱えながらも、その一家に来たシンスにロボット的ではない違和感を抱いていきます。

 実はその一家に来たシンスは違法改造されて記憶が封じられた「特別」な個体の一体だったのです。その特別さとは「感情を有する個体」であるということ。

 表面上は感情を持たないロボットでありつつ、感情を持つ個体であった名残が一家とその個体との間に特別な関係性を形成していく。。

 

着目したいテーマは大きく2つ。

・人の姿をした人より優秀な「無感情」のロボットが社会にどう影響を与えるか。

・人の姿をした人より優秀な「感情のある」ロボットをどう定義するか。

 いずれの課題も本当に人のようなロボットが開発されたら直面する問題なのではないでしょうか?この作品のキャラクターがそれぞれの視点でロボットたちに向き合い、その解釈を示そうとしていて、疑問を投げっぱなしにしている作品にはなってないと感じられたのは特に良かったですね。

 それぞれのキャラクターもしっかり際立っていて、先の家庭以外では半身不随の妻のサポートをする介護ロボに嫉妬する刑事や、脳疾患で失った記憶の代わりに旧式で壊れかけのロボットを大切にする元研究者、感情を持つロボットたちは基本的に人を傷つけることをしないものの、その中には重なる暴力を受けたせいで人を殺めてしまう者がいることで、ロボット同士での意見の対立も描かれるなど注目ポイントは多いです。

 ストーリーはSFでありながら、SF的なグラフィックスがあまりないのもリアリティーを引き出しています。

 感情があるロボット、感情のないロボットと向き合うことで人の感情とは何か、人である尊厳が自分たちに十分にあるのかを問われている、そんな考えさせられるテーマですね。

 ここで主にお話したのは1stシリーズの話で、2ndシリーズ以降はまたキャラクターの成長、心情の変化やそのドラマの中での社会の変化が反映されて面白いのですが、1stシリーズだけでも区切りはすっきりした内容だと思うので、是非checkしていただけたら幸いです。